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Japanese | 禅瞑想ガイド⑦

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Author Jogye On25-10-14 13:23 Views6 Comments0

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禅瞑想ガイド⑦


苦しみは自分が作り出したもの


私たちが感じている感情という状態は、最終的に自分自身で解決しなければなりません。脳科学がどれほど発達しても、私が感じるこの苦しみが自然に消えていくことはありません。どれほど才能があり、智慧に優れ、力が強く、財を持っていても、自分の中にある苦しみが自動的に消えることはありません。


喜びがあると、苦しみもあります。極楽があると、必ず地獄もあります。幸福があると、不幸もあります。これが生ずると、かのものも生じます。その道理を明確に理解し、それを受け止める力を持たなければなりません。一方が消えると、もう一方も消えます。その真理に気づくとき、まさに中道が現れ、苦しみが消え、生死が超えられます。


そのためには、自分の感情の状態を観察し、抑制できるようになることが大切です。その実践方法として、「Shall Pass(これも過ぎ去る)」瞑想や「放下着(ほうげじゃく)」の瞑想も良いでしょう。いずれにしても、自分の感情の状態を気づくこと、それが最も重要です。


昔の祖師たちは、このような方法で念仏を唱え、経を読み、座禅を行いました。しかし現代人は、それを難しいと感じて実践しないことが多いものです。だからこそ、たとえ一日五分でも、自分の心を静かに整える時間を持ってみてください。


心が安らぐ瞬間を多く持ちましょう。静かに歩いたり、じっと座って呼吸を見つめたりしてもよいのです。複雑な心を鎮め、感情の波を穏やかにするための方法を、いくつも試してみてください。禅瞑想アカデミーでも、さまざまな実践法を紹介しています。


特別な時間を取る必要はありません。人と話すとき、勉強するとき、仕事中、歩いているときでもできます。今の自分の気持ちが良いのか悪いのか、それくらいは誰でも感じ取ることができるからです。


仏教で説く「三業(さんごう)」を清めるというのは、決して難しいことではありません。身体の行い(身業)、言葉(口業)、思考(意業)――この三つを省みて清らかに保つという意味です。禅瞑想の実践によっても、十分に三業清浄を行うことができます。


常に「自分の望みが叶わなければならない」と考えている限り、苦しみから抜け出すことはできません。たとえ望みが叶っても叶わなくても、莫大な感情エネルギーを消耗してしまいます。私たちは常に外の現象にとらわれ、執着し、心を奪われてしまいます。だからこそ、心を調える技術が必要なのです。長年修行している人でさえ、これは容易ではありません。しかし「難しいからやめよう」という話ではありません。うまくできないからこそ、私たちは続けなければならないのです。苦しみに陥り、六道輪廻の中をさまよわないために。


脳科学の観点からも考えてみましょう。例えば、足の指を骨折したとします。とても痛いでしょう。多くの人は「足の指が折れたから痛い」と思うはずです。しかし脳科学的に見ると、「痛みを感じている」のは脳の働きです。足の指そのものが痛みを作るのではなく、痛みを「感じる」と決定しているのは脳なのです。


そう考えると、脳の神経細胞は、私たちのすべての経験が蓄積された「業(カルマ)の倉庫」と言えます。何かが起こったとき、それを喜びとして受け取るか、苦しみとして受け取るかは、過去の経験――すなわち自分の業によって決まるのです。


もし過去に「足の指をけがした」経験を良いこととして記憶していると、次に同じことが起こっても、良い感情が湧く確率が高いでしょう。しかし「痛くてつらかった」と記憶されていると、再び同じことが起こったとき、苦しみの感情がまず現れます。自らの業識(ごうしき)を変えない限り、その反応は繰り返されます。しかし、もし自分の業識に気づき、それを変えようとするなら、「苦しい」という感情はやがて消えていくでしょう。


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